ミックスボイスで歌うときの声量、音量は?
ミックスボイスで歌っている時、どれくらいの音量で歌っているのか?
皆さんが気になるポイントだと思います。
今回はミックスボイス発声時における
声量、音量についてです。
ボイストレーニングに10年以上取り組み歌える音域は3オクターブを超えました、発声やミックスボイスについて情報発信をしています。スマホアプリ「カラスタ」とYoutubeで歌ってみたを発信中!
歌唱時における音量はしゃべり声程度
歌唱時における音量は「しゃべり声」程度の音量です、
普通に対面で会話をするくらいの音量です
ミックスボイスを扱う動画では大きな声を出しているように見えますが映像はマイクを通した声が収録されています、
(中には単に張り上げて大声が収録されている場合もある)
マイクを通す前の声の音量は
しゃべり声程度!です
(曲調や求められる表現によって多少上下する)
少しわかりにくいでしょうか?
ロックを歌う時もバラードを歌う時も「しゃべり声程度」
シャウトやスクリーム等も皆さんが想像するような大声ではなく
「しゃべり声程度」の音量なんです!
ミックスボイスの習得を目指している皆さんは
「えっ?」って思うかもしれませんね
ですがこれが事実です
ミックスボイスで歌唱時する時の
音量は「しゃべり声程度」なんです!
「でも、そんな事できるの?」
「言ってる事がよくわからない!」
「歌っている姿は精一杯声を出してるようにみえるよ!」
そう思われる人が大半だと思います
ですが皆さんはミックスボイスで歌っていると言われている人達のマイクを通さない生の歌声を聞いたことがありますか?おそらく無いと思います
映像でもliveでもマイクを通した声を聞いているはずです、その声は音量も大きく、その姿は一生懸命に声を出しているような立ち振舞です、その姿を見て皆さんは大きな声で歌っているように誤認しているのです、ですが実際にはそんな大きな声は出していません、ではどうやって喋り声程度の声でバックバンドの演奏に負けない音量をだして、シャウトやスクリームができるのか?
ミックスボイスの発声には音量とは別のもっと大事な概念があります
それは「声量」という概念です!
私は「音量」と「声量」を区別して書いています、これは「声量」という概念がミックスボイス発声に重要な影響をもたらすからです、
声量豊かな声はホール等の空間にも豊かに共鳴し、またマイクが声を拾いやすくその声を何倍にも増幅するのです
声量とは共鳴で得た響きや倍音を含む声そのものの量
ミックスボイスの発声は張り上げて大きな声を出すという発声方法ではありません、それでは「音の強弱等はどうやって表現するの?」と疑問に思われる事でしょう、答えは簡単です、全て共鳴している声の量で表現しています!
この声量という概念とそれをコントロールする技術が高音域でも声を張り上げたり大音量ではなくても発声する事ができる発声方法の秘訣です
声量豊かな声とは共鳴空間に充満した響きの量
私は低音域から高音域まで(3オクターブ以上)の音域を同じような声質や音量で歌えます、これはこの音域の発声に必要な声量を一定にする練習を積み重ねた賜物です
普通の男性の声は(私の事です)低音域(地声に近い)ほど共鳴を得やすいく、逆に高音域になるにつれ共鳴を得にくくなります、ですので高音域で共鳴を得る練習をしながら、低音域の共鳴を抑えるという技術が必要になります、この練習が進むと共鳴空間に響いている声の量が低音域から高音域まで一定に保つことができるようになります、この状態から曲調や歌詞に合わせて声量の調整をする事でその曲に合わせた表現が可能になります
そして共鳴させる箇所によってエッジを効かせたりクリアに響かせたりと様々な表現ができるようになります、
ミックスボイスの発声は共鳴、響き、倍音を得る事が最重要
ミックスボイスの習得を目指すのならまずは張上げ声(pullup)から脱却しなければなりません、ですがこれが非常に難しいのです、低音域からミックスボイスを習得しようとしても、張上げ声に縛られてしまい、張上げ声の呪いから放たれないのです、(正しく響きを得ているチェストボイスは無理なく高音域に突入できるがこれが自然にできる人は天然ミックスボイスとか言われる)(普通の声の男性が正しい響きの感覚をチェストボイスから得るのは不可能だと思っている)
ではどうすれば良いのか?
張り上げようのない発声から響きの取り方を学び、その声で歌う方法を学び、曲に合わせた声質の取り方を練習するしかないのです、
ヘッドボイスの発声練習こそがミックスボイス習得への基本練習となる
張り上げようない発声とは何か?
それはヘッドボイスです
完全に脱力した状態の裏声発声から必要最低限の力で声帯を閉鎖し芯のある高音発声であるヘッドボイスこそがミックスボイス習得のための基礎練習となります、ミックスボイス習得のためにどのような練習を行うべきかはこのブログの他記事をご参考下さい、