裏声を忘れた人達!
一冊の本と出会いました
2007年出版なのでもう12年も前の本です
タイトルはなんと!
[裏声のエロス]
大胆なタイトルだなと思い
思わず手に取ってしまった私は
思いがけない衝撃を受けます!
著者[高牧 康]さんは
音痴強制を主に手掛けるボイストレーナーで
矯正手段として[裏声]を活用する
理論を展開しています
彼の理論では
裏声は人類がまだ動物として生息していた頃
発声していた声は[鳴き声]でその声は
[裏声であった]と記述しています
私はなるほど!と思いました
犬の遠吠えもそうですが
動物の鳴き声って基本的に高い声ですよね?
重低音の鳴き声はあまり聞かないですよね
人類も昔は情報伝達を
[音の高さ、長さや響きかた]で伝達していた
そして言葉[言語]が発達する毎に
意思伝達のために高い音を出す必要がなくなったと考察していました
そして私はこの言葉に衝撃を受けます
自分の理論を再考しなきゃと思うほど
この言葉に衝撃を受けました
人間の泣き声は[裏声]である
人間は地声だけでは[泣けない]
私はハッとしました
試しに泣いた芝居をして録音して下さい
そして聞き返します!
物凄いクソ芝居です[笑]
私は気づきました
人間は本気で泣いた時は地声だけでは泣けないんです
人間は感情が理性を上回ったら普段使わない
領域の声も使えるんだと認識しました
私はミックスボイスらしき声がでた!
とかを否定的にみていました
努力もしないでそんな簡単に出来ない!
そんな観念に縛られてました
そして私も経験があるのですが
本気で泣いた時の音の高さは地声では
再現できません
裏声も併用した[ミックスボイス]の発声が
泣いた時に再現されているのではないでしょうか?
はるか昔、人類が鳴いていた声は
現生人類の泣き声に名残があるのでしょうね
そしてコミュニケーション能力の発達によって使われなくなった[裏声]を歌うための能力
として鍛えてみてはいかがでしょうか?