こんな声で歌えたら! B'z稲葉浩志
30年に渡る活動歴は、現役の歌手ながら
すでにレジェンドの域に入っていますね
若い世代の人(10代)は
しっかり聞いた事がない人も
いるかもしれませんが
日本のロックを語るには避けて通れない偉人です
Youtube 公式動画
超人的な歌声を発する
稲葉さんですが
現在の歌唱方法と
初期の頃の歌唱方法には
かなりの違いがあります。
なので稲葉さんの歌い方は
「これだ!」と
一言で説明する事はできません
これほど偉大な人が何十年も時間をかけて
磨いてきた発声技術を真似する事は
簡単ではありません
ですが少しでも稲葉さんのように
歌ってみたい
ほんの少しでも近づきたい
人達のために
時代を追いながら見ていきましょう
1980年~1989年
B'zは1988年にデビューしました
記念すべきデビュー曲は
この頃は歌の上手い
イケメンのお兄さん的な感じです
現在のような超人的な
ボーカルの片鱗は
まだ聞けません
B'zアルバム1988年~1989年
1stアルバム:「B'z」
2ndアルバム:「OFF THE ROCK」
この時代のアルバムを聞くと
声の初々しさがわかりますね
1990年~1994年
初期の稲葉さんの歌声は
普通の成人男性よりは
少し高い声ですが
平べったく響きの少ない
しゃべり声の延長(地声)
で歌っています
初期の稲葉さんは
[地声張り上げスタイル]の歌唱方法です
それでも超人的な
歌声を披露していて
数々の名曲を
送り出しています
この年代のアルバムは
4枚発表されています
B'zアルバム1990年~1994年
1990年:「BREAK THROUGH]
1990年:「RISKY」
1991年:「IN THE LIFE」
1992年:「RUN」
1994年:「The 7th Blues」
この頃の歌い方で
聞いて貰いたい
B'zのアルバムを紹介します
名作「Risky」
EASY COME EASY GO
愛しい人よGoodNight
等がシングルカットされた
人気アルバムです
まだバブル期の頃の作品で
曲の歌詞もバブルの名残を
感じさせる作品です
このアルバムで
一番聞いて貰いたい曲が
HOT FASHION -流行過多ー
この曲です
30年前の曲ですが
現在でも通用する
アップテンポな
ロックナンバーです
少し前になりますが
2007年 SHOWCASE
で演奏されて
話題にもなりました
初期B'zの代表作[Run]
この名盤をぜひ聞いて下さい
尊厳なオルガンのイントロ
The Gambler
普及の名曲
ZERO
秀逸なメロディーライン
紅い陽炎
アルバムタイトル曲
RUN
ギターとキーボードのソロが聞き応え抜群
Out Of Control
ロック調の曲の数々、
地声張り上げスタイルの歌唱ですが
この音域でこの迫力!
普通の人はとても
真似する事ができない
歌を聞かせてくれます
Youtube B'z公式動画「ZERO」
https://www.youtube.com/watch?v=TUmni8kmlN4&list=PLXEwb80kuPYAVtWFndQTj5dff2eYQCW7y&index=11
1995年~1999年
この年代で
稲葉さんの歌唱力が
飛躍的に向上します
B'zアルバム1995年~1999年
1995年:「LOOSE」
1997年:「SURVIVE」
1999年:「Brotherhood」
発声はまだ
地声張り上げ型ですが
超人的なボーカルを披露しています
特にすごいパフォーマンスが聞ける
アルバムは
ロック路線で最初のアルバム「Brotherhood」
F・E・A・R
ギリギリchop(Version51)
B'zはこのアルバム以降
ハードロックを基調とした
楽曲がメインになります
このアルバム最大の聞きどころは
MrBIgのリズム隊である
パット・トーピーが参加した
「ギリギリChop Version51」でしょう
この当時に絶大な人気を誇っていた
MrBigの二人が参加したことは
大きな話題となりました
思い返せば
この当時は曲のkeyが
右肩上がりに上がり始めて
高い声での歌唱が
要求され始めた時代でした。
張り上げ声でこの音域を
歌える事が本当にスゴいと思いますが
ライブでは歌いきれていない場面も見られ
本当に限界ギリギリの歌唱だったのでしょう
この歌い方が稲葉さんの喉に
ダメージを蓄積していったと考えられます
そして稲葉さんの歌唱方法に
変化が顕著に現れてきます
2000年~2005年
B'zアルバム2000年~2005年
2000年:「ELEVEN」
2002年:「GREEN」
2003年:「BigMachine]
この年代では
曲のKeyがさらに上がります
サビだけ高いのではなく
高音域での歌唱が要求される
楽曲達を歌いこなすために
稲葉さんの努力の跡が
アルバムごとに
聞くことができます
特にこの年代の最初に
発表された「EREVEN」は
今までとは違う
発声のボーカルが聞けます
あたらしい歌唱方法の模索[eleven]
2000年発売のアルバムです
このアルバムを初めて聞いた時に
少し違和感を感じました、
稲葉さん声がうわずってる?
声の出し方が違う?
この当時は[ポルノグラフィティ]が[アポロ]等の
高音域の曲が発表された時代で
曲のサビや一瞬の高音ではなく、
高音域での歌唱を求められ始めた時代でした
稲葉さんにとってはこの後に喉の手術するように
喉の調子が悪かったのか
高音域の歌唱に対応するために
変えたのかは不明ですが
歌唱スタイルを変え始めたのが
このアルバムだと思います。
そしてこのアルバム以降さらに
高音域の発声方法が変わってきますが
この頃はまだ地声ベースの
張り上げた発声をしています
代表曲が収録されたアルバムGREEN
「熱き鼓動の果て」を聞いて下さい
出だしの「あ〜つき鼓動の果に〜」は
普通の人なら発音すら難しいA4の音から
スタートする曲なのですが
凄まじいほど力の籠もった発声です
映像を初めて見たときは鳥肌が立ちました
A4の音にあれだけの力が込められる歌い方ができる
膨大な力と技術を持った人間が
その総てを注ぎ込んだのでしょう
本当に尊敬の念が絶えません
このアルバムは名曲揃いです
B'zの代名詞ともいえる
ultrasoul「ウルトラソウル」
も収録されています
そして2003年終盤の喉の不調
2004年の手術を経て
稲葉さんの歌唱方法は変化を遂げます
2005年~20010年
2005年~2010年B'zアルバム
2005年:THE CIRCLE
2006年:MONSTER
2007年:ACTIOM
2008年:MAGIC
B'zの最高傑作その1「MONSTER」
B'zの最高傑作その2「MAGIC」
私はこの2枚が
B'zの最高傑作だと思っています
この2枚は捨て曲なし
ぜんぶ通して聞いて貰いたい
それほどの完成度です
2006年の「MONSTER]は
高音域の響き方が大きく変わり
鋭く切れのある発声です
完全にミックスボイスの発声です
そして歌い方の説明を少しだけ・・・
私が真似をして歌うとするならば
発声は完全にミックスボイスでおこないます
口腔の響きを強くとり(口腔空間を大きく)
喉の奥から声帯に声を乗せるような
発声方法をします
高音域で力強い発声の歌唱となるため
高めの呼吸圧とその力に耐えられる
声帯の伸展と閉鎖のテンション「緊張力」
が求められます
2010年~現在
2011年:C'mon
2015年:EPIC DAY
2017年:DIOSAUR
2019年:NEW LOVE
新たなる境地へ「C'mon」
今回はB'zの稲葉浩志さんのお話でした
本当に初期の声と聞き比べると差が歴然です
歳を重ねて声の魅力が増してくる
本当に素晴らしいボーカリストです
将来ボーカリストになりたい人
B'zをよく知らなかった人
歌う技術を習得したい人
彼の歌う姿をよく見て下さい
口の開け方
発音している声と口の形
発声している時の表情
映像を見てすべて
学び取って下さい
このBLOGでは
ミックスボイス発声について
取り扱っています
B'z稲葉浩志のように
歌いたいと思ったら
ぜひ発声練習に
取り組んでみて下さい
ミックスボイストレーニング
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