ミックスボイスを習得するために必須な正しいヘッドボイスとは?
これまでミックスボイスに繋がる裏声の練習方法や発声方法を書いてきましたが
発声練習は個々の独自性や癖がでやすく
[力まない発声]と書いても受け取り方は人それぞれに違うために
しっかりと指標になる[分かりやすいもの]
を示したいと思っていました。
特にヘッドボイスはミックスボイスを習得するための一番大切な基礎となるために、絶対に正しい方法の発声を習得して貰いたいのです、そのために
正しいヘッドボイスを習得するためにとても参考になる本を紹介します
三重大学教授[弓場 徹]先生の
奇跡のハイトーンボイストレーニングという本です。
表声、裏声、混ぜ声、歌うための筋肉と言う理論とそれを実現させるYUBAメソッドなる練習方法が学べる本です。
本人もテノール音域の声楽家として活動していますので、理論を信用するための実力的な裏付けも充分だと思います。
この本から何を学べるのか?
この本の特徴として独自の練習方法があります、[ホーッ][ホーッ]と発声する練習なのですが、意味も理解できないまま練習しても、効果が半減しますし、練習に身が入らないと思いますので、この練習が何を意味して、どのような効果があるのか?を書いてみます
この本で得れる効果
正しい裏声[ヘッドボイス]発声
[ホーッ]と力まないファルセット[裏声]を発声させて、そこから表声に移行する練習では
正しいヘッドボイスを習得するための要素がたくさん盛り込まれています、このメソッドを繰り返し練習すれば、力みのない共鳴豊かなヘッドボイスを習得する事が出来ると思います[私はこの本で初期の練習をしました]
声帯閉鎖の感覚と発声
この本に書いてある[混ぜ声]とは[声帯閉鎖をした裏声]と私は解釈しています。
その声を習得させるために、[ホーッ]と言う声[声帯閉鎖していない裏声]から表声[低音地声]に声を移行させる練習をさせています、[地声発声時に声帯は自然に閉鎖]しますので、裏声から地声に声を響きを往き来させる事で、声帯閉鎖の感覚を掴ませようとしています。
ミドルボイスとチェストボイス発声感覚
メソッドの最後に短い練習曲がありますが、裏声から表声、低音域から高音域へと中々ハードな内容になっています。曲の中盤から声帯閉鎖したヘッドボイスのまま、音域の上下を行う箇所があり、しかも声に充分な響きを持たせないとなりません。響きを得ながら音程を下げて行く方法を私はこの本から学びました。
これ一冊でミックスボイスに繋がる発声の基本をすべて学べる
以上の理由からこの本を、おすすめの一冊としてご紹介します。
是非練習に取り入れて見てください。